「タマリュウ 植えてはいけない」と検索している方は、グランドカバーとしてのデメリットが気になっているのではないでしょうか。
タマリュウは庭に緑を添える便利な植物ですが、植え方や間隔を誤ると増えすぎて管理が大変になるケースも少なくありません。特に、刈り込み方法や抜き方などの手間は意外と見落としがちです。
さらに、タマリュウとリュウノヒゲの違いや、植え方、駐車場での注意点、土留めとして使う際のポイントなど、状況に応じた配慮が必要です。また、枯れる原因や増やし方、植え付けの時期についても説明してします。
本記事では、こうしたタマリュウの特徴とリスクについてわかりやすく解説し、後悔しないための育て方や管理方法を紹介します。
- タマリュウの特徴やリュウノヒゲとの違いがわかる
- グランドカバーとしてのデメリットや増えすぎるリスクを理解できる
- 植え方や間隔、駐車場や土留めでの注意点が学べる
- 枯れる原因や抜き方、適切な管理方法を把握できる
タマリュウを植えてはいけない理由とは
- タマリュウってどんな植物?
- 庭に植えるとどんな感じ?画像で確認
- タマリュウとリュウノヒゲの違い
- グランドカバーにする場合のデメリット
- グランドカバーのデメリット「増えすぎる」
- 刈り込み方法が面倒な理由
タマリュウってどんな植物?

タマリュウ(玉竜)は、リュウノヒゲ(竜の髭)という植物を園芸用に小さく改良した品種で、地面を覆うように広がる常緑の多年草です。芝生の代わりや庭のグランドカバーとして用いられることが多く、手入れが比較的簡単なため、住宅の外構や公共施設でもよく見かけます。
分類 | キジカクシ科 リュウノヒゲ属(多年草) | ||
草丈 | 約5〜10cm | ||
花の時期 | 夏(7〜8月頃) | ||
花の色 | 淡紫色(小さく目立たない) | ||
日照条件 | 半日陰〜日陰でも可(直射日光もある程度耐える) | ||
耐寒性/耐暑性 | 強い/強い | ||
用途 | グランドカバー、目地植え、土留め、庭園、駐車場のすき間など | ||
管理の手間 | 少ない | ||
繁殖方法 | 株分け |
特徴として、草丈が10cm前後と低く、葉は細長く濃い緑色をしており、地面に密着するように生えます。さらに、夏になると小さな紫色の花を咲かせ、秋には黒っぽい実をつけることもあります。こうした見た目の美しさや丈夫さから、景観を整える目的で人気があります。
また、タマリュウは耐陰性があり、直射日光の当たらない場所でも育つのが魅力です。さらに病害虫にも強く、踏圧にもある程度耐えるため、駐車場の目地やアプローチなどにも使用されています。
このようにタマリュウは見た目の良さと育てやすさを兼ね備えており、使い方によっては非常に便利な植物です。ただし、用途や設置環境によってはデメリットもあるため、事前にその特性をしっかり理解しておくことが大切です。
庭に植えるとどんな感じ?画像で確認
タマリュウは、見た目の美しさと管理のしやすさから庭のグランドカバーとして人気があります。植えた場所一面に緑が広がるため、雑草の発生を抑える効果も期待できます。
庭に植えると、タマリュウは高さ10cm前後の低い草丈で地面をふんわり覆います。植え付けの間隔をしっかり保てば、数か月で緑のじゅうたんのような景観になります。例えば、レンガや飛び石のすき間に植えると、直線や曲線に沿って自然なラインを描くため、和風・洋風どちらの庭にもなじみやすいです。


また、花壇の縁や敷石との境界に植えることで、見た目が引き締まり、庭全体に統一感が生まれます。季節によっては小さな花や実も楽しめるため、変化を感じられるのも魅力のひとつです。


タマリュウとリュウノヒゲの違い
タマリュウとリュウノヒゲは、どちらも見た目がよく似ている常緑多年草ですが、いくつかの違いがあります。見分けるためには、葉の長さや広がり方、生長のスピードに注目するとよいでしょう。
まず、タマリュウはリュウノヒゲの変種であり、全体的にコンパクトな印象です。葉は短く、密に茂るため、地面を覆うように横に広がります。グランドカバーとして人気が高いのはこのためです。
一方で、リュウノヒゲは葉がタマリュウよりも長く、やや垂れ下がるように伸びる傾向があります。植えると、タマリュウよりも立体感のある印象になります。


用途としても違いがあります。例えば、タマリュウは芝生の代用や石の間のグランドカバーとして使われることが多く、リュウノヒゲは斜面の土留めやシェードガーデンに向いています。植える場所や目的によって、どちらを選ぶかを考えるのが適切です。
こうした違いを理解したうえで選ぶことで、見た目にも手入れの面でも納得のいく庭づくりができるようになります。
グランドカバーにする場合のデメリット
タマリュウは手入れが簡単で美しいグランドカバーとして人気ですが、注意すべきデメリットもいくつか存在します。ここでは代表的なものをわかりやすくまとめます。
増えすぎてしまう可能性がある
丈夫な植物のため、環境が合えば広範囲に広がります。想定外の場所まで侵食し、他の植物のスペースを奪うことがあります。
雑草対策としては完全ではない
密に生えることである程度の雑草は防げますが、全く生えないわけではありません。生えた雑草は手作業で抜く必要があり、管理が面倒になる場合もあります。
撤去が難しい
一度植えると根がしっかり張るため、抜き取る作業が非常に大変です。庭のデザイン変更や他の植物を植えたい場合には手間がかかります。
このように、タマリュウのグランドカバー利用にはメリットだけでなくデメリットも伴うため、植える前に十分に検討することが重要です。
グランドカバーのデメリット「増えすぎる」

タマリュウは非常に丈夫で成長力のある植物です。その特性ゆえに、庭に植えると予想以上に広がってしまうケースが少なくありません。
もともとタマリュウは地面を覆うグランドカバーとして優秀で、隙間なく広がることで雑草の発生を抑えるメリットがあります。ただし、こうした成長力が裏目に出る場合もあります。例えば、他の植物のエリアにまで侵入してしまい、共存が難しくなることがあるのです。
また、密集しすぎたタマリュウは風通しが悪くなり、蒸れによって一部が枯れてしまうこともあります。この状態になると見た目が悪くなるだけでなく、病気の原因になる場合もあります。
さらに、増えすぎた部分を取り除く作業は簡単ではありません。根がしっかりと張るため、抜く際には時間と労力が必要になるのが現実です。
このように、タマリュウの増えすぎは庭の管理を難しくする要因となるため、あらかじめ成長を想定した上で植える場所や量を計画することが大切です。
各デメリットの解決方法
タマリュウの増えすぎを防ぐには、事前の準備と適切な管理が欠かせません。ここでは、具体的な対策方法を紹介します。
■ 他の植物のエリアへ侵入する
↓
解決方法
■ 根の広がりを防ぐための仕切りを設置する
植える際にレンガやプラスチック製のボーダーを設置しておくと、タマリュウが周囲へ広がるのを抑えることができます。特に花壇や他の植物との境界をしっかり分けると効果的です。
■ 密集して蒸れやすくなる
↓
解決方法
■ 定期的に間引きや抜き取りを行う
タマリュウは繁殖力が高いため、放置するとすぐに密集してしまいます。年に1〜2回を目安に、増えすぎた部分を間引きましょう。根ごとしっかり抜くことで再び広がるのを防ぎます。
■ 見た目が悪くなることもある
↓
解決方法
■ 枯れた部分はすぐに取り除く
密集したまま放置すると、枯れた部分が病気や害虫の温床になる場合もあります。こまめに取り除き、風通しの良い環境を保つよう心がけましょう。
これらの対策を組み合わせることで、タマリュウの増えすぎによるトラブルを未然に防ぐことができます。
刈り込み方法が面倒な理由

タマリュウは手入れが比較的簡単な植物といわれますが、実際の刈り込み作業には手間がかかることも多いです。ここでは、その理由を詳しく説明します。
■ 刈り込むタイミングが限られている
タマリュウは一年中成長するわけではなく、刈り込みに適した時期は春から初夏にかけてが一般的です。真夏や冬は植物へのダメージが大きくなるため避けた方がよいでしょう。そのため、作業できるタイミングが限られる点が面倒に感じられます。
■ 手作業になることが多い
芝生のように芝刈り機を使うわけにはいきません。タマリュウは低く密集して育つため、基本的にはハサミやバリカンを使った手作業になります。特に広い範囲を整える場合は、時間と労力がかかるでしょう。
■ 切った葉の後始末が大変
刈り込み後には大量の葉が散らばります。掃除や片付けをしっかり行わないと、見た目が悪くなるだけでなく、葉が腐って病害虫の原因になる場合もあります。この後始末の手間が意外と負担です。
■ 切りすぎると見栄えが悪くなる
タマリュウは葉が短い分、刈り込みすぎると地面が見えてしまうことがあります。バランスを見ながら慎重に作業する必要があり、失敗が許されない点も面倒さの一因です。
■ 定期的な作業が求められる
放置してしまうとすぐに伸びて見た目が悪くなります。年に数回は刈り込みを行う必要があり、継続的な手入れが求められます。
このように、タマリュウの刈り込みは簡単そうに見えて、意外に手間と時間がかかる作業です。上手に管理するには、計画的に作業することが大切です。
タマリュウは植えてはいけない訳じゃない!育て方ガイド
- タマリュウの植え付け時期と植え方
- 植える間隔はどれくらい?
- 駐車場への植え方と注意点
- 枯れる原因と対処法について
- 土留めに使うときの注意点
- 増えすぎたタマリュウの抜き方とコツ
- タマリュウにはメリットもある!
タマリュウの植え付け時期と植え方

タマリュウを美しく育てるには、適切な時期に正しい方法で植えることが欠かせません。ここでは、失敗しないためのポイントをわかりやすく紹介します。
■ 植え付けのベストシーズンは春と秋
タマリュウの植え付けに適した時期は、春(3〜5月)と秋(9〜10月)です。この時期は気温が安定しており、根がしっかりと張りやすくなります。真夏や冬は、極端な暑さや寒さが根に悪影響を与えるため、避けたほうが無難です。
■ 土壌は水はけの良い場所を選ぶ
植える場所は水はけが良く、ほどよく湿った土壌が理想的です。水分が多すぎると根腐れの原因になるため、必要に応じて腐葉土や砂を混ぜて調整しましょう。
■ 植え方は適切な間隔を保つのがポイント
タマリュウは密集しやすいため、最初から適度な間隔を空けて植えることが重要です。一般的には10〜15cmほど間隔を取るのが良いとされています。こうすることで、後から増えても風通しが悪くならず、病気の予防にもつながります。
■ 植え付け後はしっかり水やりを行う
植えた直後は、根が土に馴染むまで十分に水を与えましょう。ただし、常に土が湿りすぎないよう注意し、徐々に水やりの頻度を減らしていくのがコツです。
■ マルチングで乾燥と雑草対策をする
植え付け後は、土の表面にマルチング材(バークチップなど)を敷くと、乾燥防止と雑草の抑制に役立ちます。管理が楽になるので、ぜひ取り入れたい方法です。
このように、適切な時期と手順を守れば、タマリュウは元気に育ってくれます。最初の植え方を工夫することで、後の管理もスムーズになります。
植える間隔はどれくらい?
タマリュウを植える際、間隔を正しく取ることは見た目や成長に大きく関わるポイントです。ここでは適切な間隔について詳しく説明します。
■ 基本の植え付け間隔は10〜15cmが理想
タマリュウは成長すると横に広がる性質があります。そのため、最初から詰めすぎず、10〜15cmほどの間隔を空けて植えるのが一般的です。この距離を守ることで、風通しが良くなり、病気の発生を防ぐ効果も期待できます。
■ 広めに植えると初期は隙間が気になる
逆に間隔を広くしすぎると、植え付け後しばらくは土が見える状態になります。ただし、時間が経てば自然に広がっていくため、急いで隙間を埋めようとする必要はありません。長期的に見れば、管理のしやすさにつながります。
■ 目的によって間隔を調整するのも良い方法
例えば、駐車場や踏みつけが多い場所では密度を上げて丈夫に仕上げたいところです。その場合は10cm程度にするのが適しています。一方、観賞用としてナチュラルに仕上げたい場合は15cm以上空けても問題ありません。
このように、タマリュウの植え付け間隔は状況に応じて調整することが大切です。適切な距離を意識して植えることで、見た目と管理の両方を良好に保つことができます。
駐車場への植え方と注意点

タマリュウは駐車場の目地や隙間に植えることで、緑を取り入れつつ雑草の侵入を防ぐ役割も果たします。ただし、駐車場という特殊な環境では、植え方や管理に注意が必要です。
■ 植え付ける前に準備を整える
まず、駐車場の下地がしっかりしているかを確認しましょう。水はけが悪いと根腐れの原因になります。可能であれば、砂利や砕石を敷き、水はけを良くした上で植えるのが理想です。土壌が硬い場合は、植え穴を掘って柔らかい培養土を入れると、根付きが良くなります。
■ 植える間隔は適切に保つ
駐車場では車のタイヤが乗ることを想定し、タマリュウ同士の間隔を十分に空けて植えるのがポイントです。一般的には15cm程度の間隔を目安にしましょう。これにより、成長してからも見た目が美しく、踏み固めによるダメージも最小限に抑えられます。
■ 植えた後はしっかり根付くまで保護を
植え付け直後は根が浅いため、踏まれると傷みやすくなります。可能であれば、車を乗せるのを数週間控える、または養生シートなどで保護するのが望ましい方法です。しっかりと根付いてから使用を始めることで、長く美しい状態を維持できます。
■ 定期的なメンテナンスも忘れずに
タマリュウはメンテナンスが少ない植物ですが、駐車場ではほこりや落ち葉が溜まりやすいため、時々掃除や軽い刈り込みを行いましょう。また、踏み固められて枯れた部分があれば、早めに植え直すことで全体の美観を保つことができます。
このように、駐車場への植え付けは一般的な庭植えと異なり、環境に合わせた工夫が必要です。適切な方法で植えることで、タマリュウの良さを十分に活かせるでしょう。
枯れる原因と対処法について
タマリュウは比較的丈夫な植物ですが、条件が悪ければ枯れてしまうこともあります。ここでは、主な原因とそれぞれの対処法をわかりやすく解説します。
■ 水切れによる枯れ
タマリュウは乾燥に強い一方、植え付け直後や真夏などは十分な水やりが欠かせません。特に、根がまだ浅い時期は水不足になりやすいため注意が必要です。乾燥が続く場合は、朝や夕方の涼しい時間にたっぷりと水を与えましょう。
■ 過湿による根腐れ
反対に、水を与えすぎると土の中が常に湿った状態となり、根腐れの原因になります。特に排水の悪い場所では、植え付け時に腐葉土やパーライトを混ぜ、土壌改良を行うのが効果的です。水やりの頻度は土の表面が乾いてからにしましょう。
■ 病害虫による被害
タマリュウは比較的病害虫に強いですが、密植や通気不良の環境ではカビや害虫が発生しやすくなります。葉の色が悪くなったり、枯れが目立つ場合は、早めに殺菌剤や殺虫剤で対策をとることが大切です。あわせて、刈り込みや間引きで風通しを良くしておきましょう。
■ 植え付け時期のミス
寒さが厳しい時期や真夏の高温期に植えると、タマリュウはストレスを受けやすく、根付きが悪くなることがあります。植え付けは春または秋の穏やかな気候が最適です。適期を選ぶことで、根がしっかりと活着し、枯れにくくなります。
■ 土壌環境の悪さ
土が硬すぎたり、栄養が不足している場合もタマリュウはうまく育ちません。植え付け前に土をよく耕し、腐葉土や堆肥を混ぜて栄養豊富で柔らかい土を用意しましょう。これにより、根の張りが良くなり、健康な生育をサポートします。
このように、枯れる原因はさまざまですが、基本的な管理を徹底することで防ぐことが可能です。原因を見極め、適切な対処を行いましょう。
土留めに使うときの注意点
タマリュウは土留めとしても活用できる便利な植物ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。適切に管理しなければ、十分な効果を得られない場合もあるため、ポイントを押さえておきましょう。
■ 根の張り方に注意する
タマリュウは地下茎を伸ばして広がる性質がありますが、根は浅めです。急斜面や土壌が流れやすい場所では、強い土留め効果を期待するのは難しいでしょう。そのため、緩やかな傾斜や段差部分での使用が向いています。
■ 定着するまでの管理が重要
植えたばかりのタマリュウは根が十分に張っていないため、雨などで土ごと流れてしまう恐れがあります。この時期は特にこまめな水やりや、必要に応じて軽く押さえるなどのケアを行い、しっかり根付くまで管理することが大切です。
■ 周囲の雑草管理を怠らない
土留めとして使っていても、タマリュウの隙間から雑草が生えることがあります。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、雑草がタマリュウの成長を妨げる原因にもなります。定期的に雑草を取り除くことで、清潔な状態を保つことができます。
■ 増えすぎに注意する
タマリュウは丈夫な植物のため、環境によっては増えすぎてしまうこともあります。広がりすぎると、土留め以外のエリアまで侵食してしまうため、必要に応じて刈り込みや間引きを行い、適切な範囲を維持しましょう。
このように、タマリュウを土留めに利用する場合は、植え付けから定着までの管理や、周辺環境への配慮が欠かせません。適切な手入れを行うことで、土の流出を防ぎつつ美しい景観を保つことができます。
増えすぎたタマリュウの抜き方とコツ
タマリュウは生命力が強く、放っておくとどんどん広がってしまいます。必要以上に増えた場合は、適切に抜き取ることで美しい庭を維持しましょう。ここでは、抜き方のポイントとコツについて解説します。
■ タイミングは土が柔らかい時がベスト
乾燥していると根が抜けにくく、作業が大変になります。雨上がりや水やりの後など、土がほどよく湿っている状態を選びましょう。根がスムーズに抜けやすく、植物へのダメージも抑えられます。
■ 手で引き抜く方法が基本
タマリュウの抜き取りは、手作業が中心です。根元をしっかり持ち、ゆっくり引き抜きます。無理に引っ張ると根が途中で切れてしまうことがあるため、慎重に行いましょう。広範囲の場合は、しゃがんで少しずつ作業するのがおすすめです。
■ 根が深い場合は道具を活用する
うまく抜けない場合は、スコップや草抜きフォークを使うと便利です。根の周りを軽く掘り起こしてから抜くことで、根が切れにくくなります。特に固く締まった場所では無理に引き抜くよりも、道具を使ったほうが効率的です。
■ 抜いた後の処理も忘れずに
抜き取ったタマリュウは、再び根付かないように処分する必要があります。そのまま放置すると、また増えてしまう可能性がありますので、ゴミとして処理するか、土とは別の場所に集めましょう。
■ こまめな管理が増えすぎを防ぐコツ
一度に大量に抜くのは手間がかかるため、普段から定期的に様子を見て、広がりすぎる前に間引くことが大切です。こまめに管理することで、庭全体のバランスを維持しやすくなります。
このように、増えすぎたタマリュウの抜き方にはいくつかのポイントがあります。無理なく、適切な方法で対応することで、作業の負担を減らし、美しい庭を保ちましょう。
タマリュウにはメリットもある!

以上のように、あまり手がかからないと言われるタマリュウですが、少しは手をかけてあげる必要があるということです。それでも、「植えたい!」と思う方にメリットをご紹介します。
■ 見た目が美しく手入れが簡単
タマリュウは濃い緑色の細長い葉が特徴で、地面を覆うことで庭全体をスッキリとした印象にしてくれます。また、芝生ほど頻繁な刈り込みが必要ないため、手入れの手間も少なく済みます。
■ 踏みつけに強く、耐久性が高い
人が歩く場所や駐車場まわりでも使用可能です。丈夫なため、多少踏まれても枯れにくく、グランドカバーとして重宝されています。毎日踏みつけてしまうような場所ではさすがに耐えられませんのでご注意くださいね。しかし芝生よりも耐踏圧性があるのは大きなメリットです。
■ 雑草対策として効果的
地面をしっかり覆うことで、雑草が生えにくくなります。これにより、草むしりの回数を減らすことができ、庭の管理が楽になります。特に広い庭や手入れの頻度を減らしたい場所に適しています。しかし、完全に雑草を生えなくする効果はなく、タマリュウの隙間から生えてくる場合もあります。
■ 土の流出を防ぐ土留め効果も
斜面や段差のある場所では、タマリュウが根を張ることで土の流出を防ぐ役割も果たします。 浸食対策としても利用でき、景観だけでなく機能面でも優秀です。
■ 半日陰でもよく育つ
日向だけでなく、半日陰や木陰でも育ちやすいのがタマリュウの特徴です。これにより、日当たりの悪い場所でも緑を楽しむことができ、庭全体のバランスを取ることができます。
このように、タマリュウには見た目の美しさだけでなく、管理のしやすさや実用面でのメリットが多くあります。適切な場所に植えることで、庭の魅力を高める頼もしい存在になるでしょう。
タマリュウを植えてはいけない理由と知っておきたい注意点まとめ
- 成長力が強く増えすぎて管理が難しくなる
- 他の植物の生育スペースを奪いやすい
- 一度植えると撤去作業が大変になる
- 密集しすぎると蒸れて枯れるリスクがある
- 刈り込み作業は意外と手間がかかる
- 刈り込み時期が限られ作業タイミングが難しい
- 手作業による刈り込みや後始末が面倒
- 駐車場では踏み固めによるダメージが起きやすい
- 植え付け間隔を誤ると見た目や風通しが悪化する
- 過湿や水切れにより枯れる場合がある
- 病害虫の発生リスクが密植によって高まる
- 土留め利用時は根の浅さから流出防止効果が限定的
- 雑草対策として完全ではなく手入れが必要
- 増えすぎた場合の抜き取り作業が労力を要する
- 植える場所や用途を誤ると景観維持が困難になる
このように、タマリュウは便利で魅力的な植物である一方で、使い方によっては思わぬトラブルを招くこともあります。「植えてはいけない」と言われる理由は、こうしたデメリットや注意点が背景にあるためです。
しかし、適切な場所と方法を選べば、タマリュウは庭や駐車場を美しく彩り、手入れも比較的楽に済ませることができます。これからタマリュウを取り入れる方は、ぜひメリットとデメリットの両面を理解したうえで、自分の理想の庭づくりに役立ててください。