最強の駐車場グランドカバーは?踏まれても枯れない植物の選び方

駐車場に緑を取り入れたいと考えたとき、注目されるのが「駐車場 グランドカバー」の存在です。無機質なコンクリートだけの空間に植栽を組み合わせることで景観がやわらぎ、訪れる人にも優しい印象を与えることができます。
しかし駐車スペースという特性上、植物には踏みつけられたり車の影になることが多いため強い性質が求められます。特にクラピアのように車に踏まれても復活しやすい品種や、常緑で年間を通して美観を保ちやすい植物が人気です。
定番のタマリュウ以外にも注目し、駐車場の目地に使える植物のおすすめや、植栽とコンクリートをうまく組み合わせる方法まで、実用性とデザイン性を兼ね備えたグランドカバー選びを紹介します。車の乗り入れがある場所で長く美しい状態を保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 駐車場に適した踏みつけに強いグランドカバー植物の選び方
- 常緑で見た目を保ちやすい品種や特徴
- タマリュウ以外のおすすめグランドカバーの種類
- 植栽とコンクリートを組み合わせた実用的な施工方法
駐車場グランドカバーに適した植物とは
- 駐車場に植物を植える際の注意点
- 常緑で見栄えが続くおすすめ品種
- タマリュウ以外のグランドカバー
- 目地に植える植物のおすすめ
- 環境から植物を選ぶ
駐車場に植物を植える際の注意点
駐車場にグリーンを取り入れると、無機質なコンクリートだけの空間が和らぎ、見た目にも優しい印象になります。
しかし、単に植物を植えれば良いというわけではなく、車の出入りや重量といった環境的な負荷を考慮した「選び方」と「管理の仕方」が必要です。以下に注意すべき点を詳しく紹介します。
最も大切なのは、駐車場に適した植物を選ぶことです。
車は人よりも何十倍もの重量があるため、一般的な観賞用の草花では簡単に潰れてしまいます。例えば、パンジーやコスモスのような柔らかい草花は不向きです。
そこでおすすめなのが、「踏みつけに強いグランドカバー植物」です。地面を覆いながらも耐圧性があり、車の通行にもある程度耐えられる植物選ぶ必要があります。
ただし、種類によっては広がるスピードが速いものもあるため、定期的な剪定が必要になる点には注意が必要です。見た目だけで選ばず、実用性や管理のしやすさにも注目して選びましょう。
植物が根を張りやすい環境を整えるためには、水はけの良い土を使うことも大切です。
地面がむき出しの駐車場は雨が降ると泥がたまりやすく、土が固まりやすい場所でもあります。これにより根が呼吸できなくなり、植物が枯れてしまうことがあります。
このため、植える前に土の改良をしておきましょう。
具体的には、下層に砕石を敷き、その上に透水性の高い土壌改良材や腐葉土を混ぜた土を入れます。こうすることで、水がたまらず根腐れを防げます。
また、土を柔らかく保つことにより、植物の根張りが良くなり、結果として踏みつけへの耐久性も向上します。
一方で、植物だけで全面を覆うのではなく、コンクリートと組み合わせた設計にすることで実用性と美観の両立が可能になります。
例えば、タイヤが乗る部分や車の停車位置だけをコンクリートやタイルにしておき、それ以外の目地部分や周囲をグランドカバーで覆うデザインがよく見られます。
このようにすれば、植物が直接踏まれる機会が減るため、枯れにくくなります。また、見た目も整いやすく、庭全体の景観も美しく保ちやすくなります。
ただし、目地の幅が狭すぎると根が張れずに植物がうまく育たない場合もあるため、幅や深さにも配慮が必要です。
どれだけ丈夫な植物を選んでも、管理を怠ればいずれは傷んでしまいます。
特に駐車場では、排気ガスや土埃などによるダメージも想定されるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
具体的には、伸びすぎた部分の刈り込み、雑草の除去、土の補充などを月に1回ほど行うのが理想です。また、雨が少ない時期には軽く水を撒いて乾燥を防ぎましょう。
さらに、冬季は霜によって葉が傷むこともあるため、寒冷地では寒さに強い常緑の品種を選ぶと管理がしやすくなります。
これらのポイントを押さえれば、駐車場の植物を長く美しく保つことが可能になります。
常緑で見栄えが続くおすすめ品種
タマリュウ

特徴: 細長い葉が密に生える常緑の多年草で、和風庭園や目地植栽に定番。手入れが少なくて済むため初心者にも人気です。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 夏(6月〜7月頃に淡い花)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 高い
日照条件: 半日陰〜日陰に強い
備考: 成長がゆっくりで、雑草を抑える効果もあります。日陰でも育つため北側の駐車場にも向いています。
リュウノヒゲ

特徴: タマリュウの葉が長い姿で密に生えます。やや観賞価値が高く、カラーリーフ品種もあります。
草丈: 約10〜20cm
開花時期: 夏(7月〜8月)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中〜高
日照条件: 半日陰〜日陰に強い
備考: 見た目は繊細ですが耐久性があり、目地にも使いやすい品種です。乾燥しすぎる場所は避けた方が無難です。
セダム


特徴: 多肉質の葉を持ち、乾燥に強くローメンテナンス。グランドカバーとして使える種類が豊富にあります。
草丈: 5〜15cm(品種により異なる)
開花時期: 春〜初夏(5月〜7月)
耐寒性: 品種により異なるが比較的強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向を好む
備考: 駐車場の目地などに向いていますが、強い踏圧には不向きです。高温・乾燥の場所におすすめです。
クラピア


特徴: 芝生代替として注目される多年草。成長が非常に早く、密に広がるので雑草抑制にも優れています。
草丈: 約3〜10cm
開花時期: 初夏〜秋(5月〜10月)
耐寒性: 強い(寒冷地では休眠)
踏みつけ強度: 非常に高い
日照条件: 日向を好む
備考: 車の乗り入れにもある程度対応可能。ただし広がりすぎることがあるため、定期的な剪定が必要です。
ディコンドラ

特徴: 丸い葉が美しい印象を与えるグランドカバー。踏みつけにもやや耐えるが、観賞向きな品種です。
草丈: 約2〜5cm
開花時期: 初夏(5月〜6月)
耐寒性: 普通(寒冷地では冬枯れあり)
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 駐車場の縁取りや装飾部分に向いています。多湿を避け、通気の良い土壌が望ましいです。
芝桜

特徴: 春に一面のピンクや白の花を咲かせる人気の多年草。グランドカバーとして花壇や傾斜地に使われます。
草丈: 約10〜15cm
開花時期: 春(3月〜5月)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 低
日照条件: 日向を好む
備考: 観賞用に優れていますが、踏圧には非常に弱いため車の通行がある場所には不向きです。駐車場の脇の装飾スペースにおすすめです。
アイビー(ヘデラ)
特徴: 常緑のツル性植物で、壁面緑化や地被植物としても活躍。日陰にも強く管理も簡単です。
草丈: ツルが地面を這って広がる
開花時期: 秋(花はあまり目立たない)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日陰〜半日陰
備考: 駐車場の周囲や壁面に沿わせると美観向上に繋がります。ただし、ツルが伸びすぎると他の植物を覆うことがあるため剪定が必要です。
タイム(クリーピング)

特徴: 香りが良く、踏むと芳香が漂う。見た目も可愛らしく、乾燥に強いのが魅力です。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 春〜初夏(5月〜6月)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中
日照条件: 日向を好む
備考: 軽い踏圧には耐えますが、車の乗り入れには適していません。香りを楽しみたい装飾スペースにおすすめです。
ヒメツルソバ

特徴: ピンクの小花が球状に咲き、地面を這うように広がります。可愛らしい印象の多年草です。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 春〜秋(長期間)
耐寒性: やや弱い(関東以西向け)
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: グランドカバーとしては優秀ですが、寒さに弱いため冬季の管理に注意が必要です。繁殖力が高いのでコントロールが必要な場合もあります。
アジュガ

特徴: ロゼット状に広がり、濃い葉と紫の花穂が特徴。日陰でも育つカラーリーフとして人気があります。
草丈: 約10〜15cm
開花時期: 春(4月〜5月)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中
日照条件: 半日陰〜日陰
備考: 木陰や建物の影でもしっかり育つため、駐車場の脇や縁取りに適しています。蒸れに弱いため通気には注意が必要です。
タマリュウ以外のグランドカバー
グランドカバーといえばタマリュウが有名ですが、その他におすすめの植物をご紹介します。
ヒメイワダレソウ(リッピア)

特徴: 地面を這うように広がる多年草で、花付きが良く、グランドカバーとして高く評価されています。生育スピードが早く、短期間で一面を緑化できます。
草丈: 約3〜5cm
開花時期: 6月〜10月(長期間開花)
耐寒性: やや強い(関東以南で越冬可)
踏みつけ強度: 中〜高
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 非常に繁殖力が強いため、管理しないと周囲にはみ出すことがあります。定期的な剪定で広がりをコントロールできます。
グレコマ

特徴: 丸みのある葉に白い斑が入り、見た目が柔らかくおしゃれです。半日陰でも育つため、明るさの少ない場所にも適応します。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 4月〜5月
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 半日陰〜日陰
備考: 匍匐性で横に広がりますが、耐踏圧性はあまり高くないため、車の通行部分には向きません。植え込みの縁などにおすすめです。
チャイブ

特徴: 細長い葉が立ち上がるように伸び、ピンク〜紫色の丸い花が咲きます。ネギの仲間で、食用にも使える香りの良い多年草です。
草丈: 約20〜30cm
開花時期: 5月〜6月
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中
日照条件: 日向
備考: 強い香りで虫よけ効果も期待できますが、草丈が高めなので目地よりも花壇や縁取りに向いています。踏圧が集中する場所では使用を避けた方が安心です。
ミント類

特徴: 爽やかな香りで知られるハーブの代表格。繁殖力が非常に強く、日向でも日陰でも元気に育ちます。
草丈: 約20〜50cm(品種による)
開花時期: 6月〜9月
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 地中茎で広がりやすく、管理しないと周囲を占拠します。香りを楽しみたい場所やポット植えに適しています。グランドカバーとして使うなら制限枠を設けた方が安全です。
セリ
特徴: 湿った場所を好む多年草で、和風の庭や水辺に調和する植物です。シャキッとした葉が特徴で、春には白い花を咲かせます。
草丈: 約15〜30cm
開花時期: 6月〜8月
耐寒性: 普通〜やや強い
踏みつけ強度: 低
日照条件: 半日陰〜日陰(湿地向き)
備考: 乾燥に弱いため、水はけが良すぎる駐車場では不向きです。湿った半日陰や雨水の流れがある場所でのグランドカバーには適しています。
コグマザサ

特徴: 背丈が低くコンパクトにまとまる笹で、見た目が和風の庭や通路と調和しやすい植物です。
草丈: 約10〜20cm
開花時期: 不定期(ササは開花周期が長いため)
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中〜高
日照条件: 半日陰〜日陰
備考: 葉が硬めで車の通行部分にもある程度対応できます。成長はやや遅いですが、安定して育つため長期の植栽にも向いています。
ワイヤープランツ

特徴: 細いツルと小さな丸い葉が特徴で、ナチュラルな雰囲気を作る植物です。やや湿った場所を好み、鉢植えや縁取りによく使われます。
草丈: 約5〜10cm(ツルは這うように伸びる)
開花時期: 6月〜8月
耐寒性: 普通(霜に注意)
踏みつけ強度: 低
日照条件: 半日陰〜明るい日陰
備考: 可愛らしい見た目が魅力ですが、踏圧には弱いため人や車が通る場所には不向きです。装飾目的の目地や鉢・壁面緑化に適しています。
目地に植える植物のおすすめ
タマリュウやリュウノヒゲは目地におすすめな植物として良く知られています。それ以外に目地におすすめの植物をご紹介していきますね。
※先にご紹介した植物を含む
セダム類


特徴: 多肉質の葉を持つ乾燥に強い植物。種類が豊富で、葉や花の色も多彩です。管理が簡単な点が魅力です。
草丈: 約5〜15cm
開花時期: 5月〜7月
耐寒性: 品種によって異なるが基本的に強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向
備考: グリーン屋根やロックガーデンにも使われますが、踏圧には注意が必要です。
イワダレソウ

特徴: 地面を這うように成長し、夏に白や淡ピンクの花を咲かせます。雑草抑制効果も期待できる丈夫な多年草です。
草丈: 約3〜5cm
開花時期: 5月〜9月
耐寒性: 強い(関東以南が最適)
踏みつけ強度: 中〜高
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 成長が早く、裸地を短期間で覆います。定期的な刈り込みで形を整えると美しく保てます。
ヒメイワダレソウ

特徴: イワダレソウの矮性種で、より細かく密に広がるグランドカバー。可愛らしいピンク花が特徴です。
草丈: 約2〜5cm
開花時期: 5月〜9月
耐寒性: やや強い
踏みつけ強度: 中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 広がりすぎない点が管理しやすく、住宅地にも適しています。緑化と装飾を両立したい方に向いています。
ディコンドラ

特徴: 丸い葉が特徴的で、柔らかな印象のグランドカバー。密度の高い葉で地面を美しく覆います。
草丈: 約2〜5cm
開花時期: 5月〜6月
耐寒性: 普通〜やや強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 軽い踏圧であれば問題ありません。車両通行のある場所よりも縁取りや装飾的なスペースにおすすめです。
クリーピングタイム

特徴: ハーブの一種で、踏むとほのかな香りが漂います。グランドカバーとしても人気があります。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 5月〜6月
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 中
日照条件: 日向
備考: 草丈が低いため目地や通路にも向いています。ただし強い踏圧が連続すると傷む場合があります。
リシマキア(ヌンムラリア)

特徴: ライムグリーンの葉が特徴のほふく性植物。黄色い小花が可愛らしく、彩りのあるグランドカバーになります。
草丈: 約5〜10cm
開花時期: 6月〜8月
耐寒性: 普通〜やや強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 湿気に強く、明るい日陰にも対応できますが、寒さには少し弱いです。装飾用として効果的です。
ハツユキカズラ

特徴: 新芽がピンク〜白に変化するツル性植物。カラーリーフとして庭の彩りに活用されます。
草丈: 約5〜15cm(ツル性)
開花時期: 特に目立った開花はない(観賞価値は葉)
耐寒性: 普通(寒冷地では冬枯れの可能性あり)
踏みつけ強度: 低
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 踏圧には非常に弱いため、車両の通行がある場所では使用を避けましょう。見た目を重視した植栽に最適です。
セラスチウム

特徴: 銀白色の葉と白い花が特徴で、洋風の景観に映えるグランドカバーです。乾燥に強く管理も簡単です。
草丈: 約10〜15cm
開花時期: 4月〜6月
耐寒性: 強い
踏みつけ強度: 低
日照条件: 日向
備考: 水はけの良い土壌での使用が前提です。石畳やレンガ敷きの隙間に合わせると美しい仕上がりになります。
ヒメツルニチニチソウ

特徴: 常緑のツル性植物で、春には青紫や白の花を咲かせます。日陰でも育ち、手間も少ない品種です。
草丈: 約5〜15cm
開花時期: 4月〜6月
耐寒性: やや強い
踏みつけ強度: 低〜中
日照条件: 日向〜半日陰
備考: 増えすぎる傾向があるため、周囲の植物とのバランスに注意。目地や通路の脇に使うと効果的です。
環境から植物を選ぶ
駐車場グランドカバーに適した植物を「用途別」に分類した一覧表を作成しました。
それぞれの環境条件や使用目的に合わせて、選びやすく・比較しやすくまとめています。
踏圧に「とにかく強い」植物一覧
品種名 | 特徴 | |
---|---|---|
クラピア | 耐踏圧性が非常に高く、車が乗っても復活しやすい | |
イワダレソウ | 地を這うように広がり、強い踏圧にも耐える | |
ヒメイワダレソウ | イワダレソウより小型でより密に広がる | |
タマリュウ | 非常に丈夫で、駐車場目地などの踏圧にも耐える | |
コグマザサ | 葉が硬く踏まれても折れにくい | |
ダイカンドラ | 踏圧に比較的強い銀葉の種類 |
【乾燥に強い】日当たりの良い駐車場向け
品種名 | 特徴 | |
---|---|---|
セダム類 | 多肉植物。乾燥・高温に非常に強く、管理も簡単 | |
クリーピングタイム | 香りが良く、踏圧にもある程度耐える | |
ディコンドラ | 見た目が柔らかく乾燥にも対応。ただし踏圧にはやや弱い | |
クラピア | ハーブ系で耐乾性があり、虫よけ効果も期待できる |
【日陰でも育つ】北側・建物の影になる場所向け
品種名 | 特徴 | |
---|---|---|
タマリュウ | 耐陰性が非常に高く、管理も楽 | |
リュウノヒゲ | 細葉が美しく、半日陰でも元気に育つ | |
アイビー | ツル性で日陰に強く、壁際にも利用可能 | |
グレコマ | 明るい斑入りの葉が特徴で、日陰に映える | |
コグマザサ | 矮性で和風の庭に合い、半日陰を好む |
【初心者向け】管理が簡単・手間が少ない
品種名 | 特徴 | |
---|---|---|
タマリュウ | 病害虫に強く、放っておいても育つ | |
セダム類 | 乾燥・高温に強く、水やり頻度が少なくて済む | |
ディコンドラ | 成長速度がゆるやかで剪定頻度が少ない | |
リュウノヒゲ | 成長は遅めだが、環境適応力が高く丈夫 | |
アイビー | 耐陰性・耐寒性があり、植えるだけでも育つ |
【見た目重視】彩りやアクセントに使いたい場合
品種名 | 特徴 | |
---|---|---|
アジュガ | 紫色の葉と花が特徴的で、美観を演出できる | |
ヒメツルソバ | ピンクの花が咲き、かわいらしい雰囲気を演出 | |
リシマキア | 明るい黄緑の葉で、目地のアクセントにも最適 | |
ハツユキカズラ | ピンク〜白の葉色が変化し、美しいコントラストになる | |
セラスチウム | 銀白色の葉と白い花が上品。石畳や洋風デザインと好相性 |
駐車場グランドカバーを長持ちさせる方法
- 常緑植物で年間を通じて管理を簡単に
- 定期的な剪定で密度と美観を保つ
- 冬場の対策で常緑をキープする
常緑植物で年間を通じて管理を簡単に

常緑のグランドカバーを選ぶことで、1年を通して緑を保ちやすく、手入れの手間も抑えられます。落葉しないため季節ごとの掃除が減り、見た目も安定しやすいのが特徴です。
多くの人がグランドカバーを選ぶとき、「景観の維持」だけでなく「管理のしやすさ」も重視します。常緑植物であれば、冬になっても茶色く枯れたり地面がむき出しになることが少なく、駐車場の見た目を整えたまま維持できます。また、季節ごとの植え替えや掃除も不要になるケースが多く、特に忙しい家庭や店舗周りには向いています。
例えば、タマリュウやリュウノヒゲは常緑で日陰にも強く、寒さや踏圧にも耐えるため、駐車場の目地などにも適しています。ヒメツルニチニチソウのようなツル性の植物も、常緑性がありつつ斜面や縁取りに活用できます。
ただし、常緑だからといって「完全に手入れ不要」というわけではありません。葉が密集しすぎると風通しが悪くなり、蒸れやすくなる場合があります。そのため、年に数回は軽く剪定したり、枯れ葉を取り除くと状態が保ちやすくなります。
このように、常緑植物をグランドカバーとして活用すれば、年間を通じて美しい景観を保ちつつ、管理の手間を大きく減らすことが可能です。駐車場やアプローチなど、常に見える場所こそ取り入れる価値があります。
定期的な剪定で密度と美観を保つ

グランドカバー植物は、植えっぱなしにすると広がりすぎて見た目が乱れたり、密集しすぎて蒸れの原因になります。そうしたトラブルを防ぐためには、定期的な剪定が欠かせません。剪定は見た目を整えるだけでなく、健康的な生育を促す重要な作業です。
特にクラピアやイワダレソウなど、成長が早いほふく性の植物は、一気に範囲を広げてしまう傾向があります。そのまま放置すると、舗装部分へ侵入したり、他の植物と競合してバランスが崩れてしまうこともあります。定期的に刈り込むことで、想定した範囲内に収め、美観を長く保つことができます。
また、剪定は風通しや日当たりを確保する役割もあります。密生しすぎた状態が続くと、地表に湿気がこもり、カビや病害虫の温床となるリスクが高まります。こうした環境を防ぐためにも、不要な枝葉を間引いて通気を良くしておくことが大切です。
剪定の頻度は、植物の種類や季節によって異なりますが、春から秋にかけては月1回程度の軽い刈り込みが理想的です。冬季は生育が穏やかになるため、無理に手を加える必要はありません。
このように、定期的な剪定は単なる整備作業ではなく、グランドカバーを健やかに保つための基本ケアといえます。ひと手間加えることで、緑が美しく引き締まり、駐車場全体の印象もぐっと良くなります。
冬場の対策で常緑をキープする
寒さが厳しくなると、常緑植物であっても葉が変色したり、地際が傷んでしまうことがあります。冬でも緑を維持するには、事前の対策がカギです。以下のポイントを意識して、冬越しをしっかりサポートしましょう。
- 北風が当たりやすい場所は、葉や茎が乾燥しやすくなります。
- 対策としては、以下のような工夫が有効です:
- フェンスや低木を風よけに使う
- 周囲にバークチップや腐葉土を敷いて地温をキープする
- 壁際・建物沿いなど、風が直接当たらない場所に植える
- 冬は植物の活動が鈍るため、水の吸収も少なくなります。
- 水やりの注意点:
- 乾燥が続いたときだけ与える
- 霜が降りる時期は、夕方の水やりを避ける(凍結リスクあり)
- 理想は晴れた日の午前中に少量だけ与えること
- 冬に見た目が変わっても、春になれば再び芽吹く植物も多くあります。
タマリュウ・リュウノヒゲ
→ 寒さに強く、冬も緑をキープしやすい
クラピア・ヒメイワダレソウ
→ 冬は一時的に地上部が枯れたようになるが、春に復活
一時的な枯れ込みに過剰反応せず、春まで様子を見ることも大切です。
このように、冬場のケアは難しいものではなく、「寒さを和らげる環境」と「適度な乾燥管理」を意識するだけで、常緑の美しさをより長く保つことができます。ちょっとした工夫が、年間を通じた景観の安定につながります。
駐車場グランドカバーの選び方と管理のポイントまとめ
- 駐車場には踏みつけに強いグランドカバーを選ぶ
- 常緑植物を使えば年間を通して景観が安定する
- 水はけのよい土壌づくりが植物の健康に重要
- コンクリートと植物の組み合わせで実用性と美観を両立
- 車が乗る部分は舗装し、目地にグランドカバーを使う
- タマリュウやリュウノヒゲは日陰にも強く扱いやすい
- クラピアやイワダレソウは踏圧に非常に強い
- 乾燥地にはセダムやタイムなどの多肉系が適する
- 日陰地にはアイビーやコグマザサなどが向いている
- 初心者には手間の少ないタマリュウやセダムが適している
- 剪定を定期的に行い、密度と美観を維持する
- 冬季は寒風や乾燥を避けて常緑をキープする
- 車の通行が頻繁な場所は植物を避けて配置する
- 増殖が早い植物は広がりすぎを防ぐため剪定が必要
- 品種の特性を理解し、適所に適材を選ぶことが重要