植物
PR

エノコログサとは?猫じゃらしとの違い・特徴・季節まで解説

hama_gaijyu
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

道端や空き地に生えている、ふわふわした緑色の穂。子どものころに「猫じゃらし」と呼んで遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。

あの植物の正式な和名がエノコログサです。

「エノコログサと猫じゃらしは別物?」「狗尾草って何て読むの?」「春に生えるの?夏の草?」「そもそも花はどこ?」と調べてみると、身近な植物なのに意外と知らないことがたくさん出てきます。

私も雑草について調べるようになってから、猫じゃらしという呼び方のほうがあまりにも身近で、エノコログサという正式な名前との関係を改めて確認した植物の一つです。

エノコログサと猫じゃらしは別の植物ではありません。一般に「猫じゃらし」と呼ばれている植物が、エノコログサです。

そして名前の「エノコロ」は猫ではなく、子犬の尾に似た穂に由来するとされています。猫じゃらしなのに、正式名称の由来は犬。ちょっと面白いですよね。

この記事では、エノコログサの特徴、猫じゃらしとの違い、漢字や名前の由来、分類、分布、生える場所、季節、花の時期までまとめて解説します。

この記事で分かること
  • エノコログサと猫じゃらしの関係
  • 狗尾草の読み方と名前の由来
  • 穂や葉、草丈などの特徴
  • 生える場所や季節と花の時期

エノコログサとは

エノコログサは、日本の道端や空き地などでごく普通に見られるイネ科の一年草です。まずは正式名称や分類から見ていきましょう。

イネ科の一年草

エノコログサは、イネ科エノコログサ属の一年草です。

一年草とは、発芽して成長し、花をつけ、種子を残して枯れるまでの流れを基本的に1年の中で終える植物のこと。

ススキのように同じ株が何年も残り続ける多年草とは、生き方が違います。

エノコログサは暖かくなると発芽し、春から夏にかけてぐんぐん成長。夏から秋に目立つ花穂を出し、種子を残して冬には地上部が枯れていきます。

つまり、冬に枯れて姿が見えなくなったとしても「完全に庭から消えた」とは限りません。土の中に種子が残っていれば、翌年また発芽することがあります。

理化学研究所でも、エノコログサはイネ科キビ亜科エノコログサ属の1年生草本で、春から秋にかけて広く見かける雑草として紹介されています。

(出典:理化学研究所「エノコログサのゲノムを高精度解読」)

学名はSetaria viridis

エノコログサの学名はSetaria viridisです。

日本語で読むなら、「セタリア・ウィリディス」や「セタリア・ヴィリディス」に近い発音になります。

Setariaはエノコログサ属を示す名前で、viridisには「緑色の」といった意味があります。

英語では一般にgreen foxtailと呼ばれます。

直訳すると「緑色のキツネの尾」。日本では犬の尾、英語ではキツネの尾に見立てているのが面白いところです。

確かに、あのふさふさした穂を見ると、動物のしっぽを連想するのは世界共通なのかもしれません。

エノコログサの基本情報

正式な和名はエノコログサ。漢字では狗尾草、学名はSetaria viridis。イネ科エノコログサ属の一年草で、英語ではgreen foxtailと呼ばれます。

猫じゃらしとの違い

エノコログサを検索する人が一番気になりやすいのが、「猫じゃらしとは違う植物なのか」という疑問です。名前が2つあるため紛らわしいですが、ここはシンプルに考えられます。

猫じゃらしは同じ植物

エノコログサと猫じゃらしは、基本的に同じ植物を指します。

「エノコログサ」が植物としての正式な和名で、「猫じゃらし」は広く使われている通称・俗称です。

つまり、道端に生えているふさふさの穂を見て「あ、猫じゃらしだ」と言っても間違いではありません。

植物図鑑や学術的な説明では「エノコログサ」、日常会話では「猫じゃらし」と呼ばれることが多い、と考えると分かりやすいでしょう。

国立科学博物館も、エノコログサについて「ネコジャラシ」の名がよく通用すると紹介しています。

「猫じゃらしという種類」と「エノコログサという種類」が並んで存在するわけではないというのがポイントです。

なぜ猫じゃらしと呼ぶのか

猫じゃらしという名前の理由は、そのまま。

ふさふさした花穂を猫の前で動かすと、猫が興味を示してじゃれつくことがあるためです。

細い茎の先にブラシのような穂が付いているので、手で持って揺らすと小動物の尾や虫のような動きをします。

昔から身近な遊びに使われてきたことから、正式名称のエノコログサより「猫じゃらし」のほうになじみがある人も多いのでしょう。

ただし、屋外の植物には農薬などが付着している可能性もあります。猫に遊ばせたり食べさせたりする目的で、道路脇や管理状況の分からない場所から採取するのは避けたほうが無難です。

狗尾草の読み方と意味

エノコログサは漢字で「狗尾草」と書きます。初見ではまず読めませんよね。しかし漢字の意味を知ると、名前の由来がかなり分かりやすくなります。

狗尾草はエノコログサと読む

狗尾草の読み方は「エノコログサ」です。

「狗」は犬、「尾」はしっぽ、「草」はそのまま草。

漢字をそのまま意味にすると「犬の尾のような草」となります。

ふさふさした円柱形の花穂を見ると、この漢字が使われた理由も想像しやすいでしょう。

なお、中国語でも狗尾草という表記が使われますが、日本語では植物名として「エノコログサ」と読みます。

エノコロは子犬が由来

「エノコロって何?」と気になりますよね。

エノコログサという名前は、穂が子犬のしっぽに似ていることから付いたとされています。

「犬ころ」「犬っころ」のような子犬を表す言葉が変化し、「エノコロ」と呼ばれるようになったという説が一般的です。

岡山理科大学の植物図鑑でも、「いぬころ草」の意味で、穂の形が子犬の尻尾に似ていることが名前の由来として紹介されています。

つまり、正式名称は犬のしっぽ由来、通称は猫がじゃれる様子から。

犬から付いた「エノコログサ」と、猫から付いた「猫じゃらし」という2つの呼び方を持っているわけです。

エノコログサの名前は子犬の尾、英語名green foxtailはキツネの尾、通称の猫じゃらしは猫がじゃれる様子が由来。名前だけで犬・キツネ・猫の3種類の動物が登場します。

エノコログサの特徴

エノコログサは穂が非常に目立つので、イネ科植物の中では比較的見つけやすい種類です。ただし似た仲間もあるため、穂、葉、茎、草丈をまとめて見てみましょう。

ふさふさした花穂が目印

最大の特徴は、茎の先につく円柱形でブラシのような花穂です。

国立科学博物館では、細長い茎の先に少し垂れ気味につく、子犬のしっぽのような円柱形の花穂と紹介されています。

一見すると穂全体が一つの花のように見えますが、実際には小さな花の単位である小穂がたくさん集まったものです。

そして小穂の周囲には長い剛毛があります。

私たちが「猫じゃらしの毛」と思っている部分の多くは、この剛毛です。

穂は基本的に緑色ですが、個体やタイプによって紫がかったものもあります。

草丈は20から70cmほど

草丈は生育環境によって変わりますが、国立科学博物館では20~70cm程度とされています。

日当たりや土の状態がよい場所では大きく育つこともあるため、数値はあくまで一般的な目安として考えてください。

発芽直後は小さくても、暖かくなるにつれて茎を伸ばし、夏になるころには穂が目立つ高さになります。

庭で放置していると「いつの間にこんなに大きくなったの?」と思うことも。

ただ、セイタカアワダチソウのように人の背丈を大きく超える雑草ではありません。

葉は細長い形

イネ科らしく、葉は細長い線形です。

広い丸葉をつける植物ではなく、茎から細長い葉が伸びます。

葉の幅や長さには個体差がありますが、穂が出る前の若い段階では「ただの細い草」に見えてしまい、ほかのイネ科雑草と区別しにくいことがあります。

葉身と葉鞘の境目にある葉舌は毛状。この特徴は、エノコログサ類を見分けるときの手がかりになります。

ほかのイネ科雑草と比べたい場合は、当サイトのイネ科雑草一覧と見分け方もあわせて確認してみてください。

あわせて読みたい
イネ科雑草一覧。見分け方完全ガイド
イネ科雑草一覧。見分け方完全ガイド

茎の根元が赤いこともある

エノコログサは基本的に緑色の植物ですが、茎の根元や節付近が赤紫色を帯びる個体もあります。

そのため、「猫じゃらしに似ているけれど根元が赤いから違う種類かな」と感じることがあるかもしれません。

茎の色には個体差や生育環境による違いもあるので、色だけで判断しないほうがいいでしょう。

赤みのある雑草との比較は、当サイトの茎が赤い雑草一覧と見分け方でも紹介しています。

あわせて読みたい
茎が赤い雑草一覧&見分け方
茎が赤い雑草一覧&見分け方

花はどこに咲くのか

エノコログサを毎年見ていても、「そういえば花を見たことがない」と感じる人は多いかもしれません。チューリップのような花びらを想像すると、確かに花がないように見えます。

穂の中に小さな花がある

エノコログサにも、もちろん花は咲きます。

ただしイネ科の植物なので、私たちが普段「花」と聞いて想像する大きな花びらはありません。

ブラシのような花穂の中に、小さな小穂が多数集まっています。

小穂はかなり小さく、その周囲を長い剛毛が囲んでいるため、遠くから見ると「緑色の毛が生えた穂」にしか見えません。

そのため、「エノコログサは花が咲かない植物」と思われやすいのでしょう。

実際には、あの猫じゃらし部分がまさに開花や実をつける中心部分です。

花穂は数cmの円柱形

花穂は細長い円柱形で、国立科学博物館の解説では、米粒ほどの大きさの小穂が数個ずつまとまり、それが多数集まって穂を作るとされています。

小穂の根元には1cmほどの固い毛が何本かまとまってつきます。

この剛毛が密集することで、私たちになじみのあるふさふさした猫じゃらしの姿になります。

(出典:国立科学博物館「エノコログサ」)

花が咲く時期と季節

エノコログサは夏のイメージが強いですが、春から姿を現し、秋まで見ることができます。「何月に生えるの?」という疑問は、発芽と花穂の時期を分けると分かりやすくなります。

春に発芽して成長する

エノコログサは暖かくなる春ごろから発芽が始まります。

4月や5月ごろには、若い株を見つけられる地域があります。

ただし、この段階では特徴的な猫じゃらし状の穂がまだ出ていないことも多く、ほかのイネ科雑草と見分けにくい時期です。

細い葉を伸ばしながら成長し、気温が上がるにつれて株が大きくなっていきます。

そのため、「春に猫じゃらしがない」というより、春にはまだ私たちが猫じゃらしと認識しやすい穂が完成していないと考えると分かりやすいでしょう。

夏から秋に穂が目立つ

エノコログサらしい花穂が特に目立つのは、夏から秋です。

国立科学博物館では花の時期を7~10月としています。

一方、地域や資料によっては6月ごろから花穂が確認される場合もあり、生育時期には多少の幅があります。

そのため「7月1日から一斉に咲く」というわけではありません。

地域の気温、日当たり、発芽した時期などによって前後するものです。

夏の道端で一斉にふさふさした穂が揺れている光景こそ、エノコログサらしい姿ですね。

冬は地上部が枯れる

エノコログサは一年草なので、秋に種子を残したあと、寒くなると株は枯れていきます。

冬になると夏のような青々とした猫じゃらしは見かけにくくなります。

しかし、その年の植物が枯れたからといって、翌年出てこないわけではありません。

周囲へ落ちた種子が土の中に残り、条件が整うと翌春以降に新しい株が発芽します。

庭で毎年同じ場所から猫じゃらしが出てくるように感じるのは、この一年草としてのサイクルが繰り返されているからです。

季節ごとの目安

春は発芽して葉を伸ばす時期、夏から秋は特徴的な花穂が目立つ時期、晩秋から冬は種子を残して地上部が枯れていく時期です。時期は地域や気候によって前後します。

どこに生える植物なのか

エノコログサは「探そう」と思わなくても見つかるほど身近です。どんな環境に多いのかを知ると、なぜ街中でもよく見かけるのかが分かります。

道端や空き地に生える

よく見られるのは、日当たりのよい道端、空き地、畑、草地などです。

道路沿いの植え込みのすき間、駐車場の端、住宅地の空き地、河川敷などでも見かけます。

人が生活している場所のすぐそばに入り込める植物なので、「野山へ行かないと見つからない野草」ではありません。

むしろ家から駅までの道を少し意識して歩くだけでも、夏なら見つかる可能性があります。

一方、日光がほとんど届かない深い森林の中で一面に生えるタイプの植物ではありません。

北海道から沖縄まで見られる

国立科学博物館では、日本国内の分布を北海道から沖縄としています。

つまり日本のかなり広い地域で見ることができる植物です。

「関東だけの雑草」「暖かい西日本だけにある植物」というわけではありません。

また、日本以外にも広く分布しています。

これだけ身近なのも、さまざまな環境に入り込んで生育できることが関係しているのでしょう。

在来種か外来種か

エノコログサについて調べると、「在来種」と書かれている場合と「帰化植物」と書かれている場合があります。ここは少しややこしいところなので、単純に二択で考えないほうがよさそうです。

ユーラシア大陸が原産

国立科学博物館では、エノコログサの原産地をユーラシア大陸としています。

さらに、農耕の伝来とともに日本へ入ってきた帰化植物と考えられる、と説明しています。

つまり、近年海外から入ってきて急に広がった外来雑草とは事情が違います。

日本で非常に古くから身近に存在してきたため、在来植物のような感覚で見られることもありますが、原産地や渡来の歴史まで見ると「昔から日本だけに自生していた植物」とは言い切れません。

エノコログサを「最近侵入した外来種」と考えるのは実態に合いません。国立科学博物館では、ユーラシア大陸原産で、農耕の伝来とともに日本へ入った帰化植物と考えられています。

日本では昔から身近な草

渡来した時代が非常に古いと考えられていることもあり、エノコログサは日本人の暮らしの中にすっかり溶け込んでいます。

猫じゃらしとして遊びに使われたり、季節を感じる野草として親しまれたりしてきました。

そのため、セイタカアワダチソウやナガミヒナゲシのように「海外から入った植物」という印象があまりないのも自然です。

身近さと原産地は別の話、ということですね。

アワとの関係

エノコログサの分類を調べていると、穀物の「アワ」が出てくることがあります。実はこの2つはかなり近い関係です。

アワの祖先とされる

エノコログサは、穀物として栽培されてきたアワの祖先と考えられている植物です。

アワの学名はSetaria italica。エノコログサと同じエノコログサ属に入ります。

国立科学博物館では、エノコログサとアワの間では雑種ができ、種子もよくできることなどから、エノコログサがアワの祖先とみなされると紹介されています。

普段は「その辺にある猫じゃらし」としか見ていなかった植物が、昔から利用されてきた穀物と近い関係にあると知ると、少し見え方が変わりますよね。

研究にも使われている

エノコログサは単なる雑草として扱われているだけではありません。

C4型光合成を行う植物で、世代が比較的短いなどの特徴があり、植物研究のモデルとしても利用されています。

2020年には理化学研究所などの研究グループがエノコログサの高精度なゲノム情報を整備し、近縁のアワの栽培化に関する研究にも活用しています。

庭では抜かれてしまう雑草が、研究室では重要なモデル植物。そんな二つの顔を持っています。

似たエノコログサの仲間

猫じゃらし状の穂を見れば全部エノコログサと思いたくなりますが、実際には似た仲間がいくつもあります。野外では「エノコログサの仲間」までしか判断できないことも珍しくありません。

アキノエノコログサ

名前の通り、エノコログサにとてもよく似ています。

一般的なエノコログサより大きく育つことがあり、花穂も長めで、先が垂れ下がるように見えることがあります。

小穂もエノコログサより大きめです。

ただ、実際の野外では生育状態による変化もあるため、大きさだけで即断するのは難しいところ。

「巨大な猫じゃらしみたい」と感じたときは、アキノエノコログサなどの仲間も候補になります。

キンエノコロ

キンエノコロも、ふさふさした穂をつけるエノコログサの仲間です。

名前の通り、穂の剛毛が黄褐色から金色っぽく見えるのが特徴。

特に夕方など、逆光を受けると穂が金色に輝いて見えることがあります。

普通のエノコログサが緑色の猫じゃらしという印象なのに対し、キンエノコロは黄色や金色っぽい穂が判断材料になります。

ムラサキエノコロ

エノコログサの中には、穂の剛毛が紫褐色を帯びるものがあります。

ムラサキエノコロと呼ばれるタイプです。

「いつもの猫じゃらしなのに穂が紫色だから別の植物?」と思うかもしれませんが、エノコログサの変異として扱われます。

国立科学博物館の植物データベースでも、エノコログサの項目にムラサキエノコロを含めています。

ワンポイントアドバイス

猫じゃらし状なら何でもエノコログサ、と決めつけないのがコツです。穂の長さ、色、垂れ方、草丈まで見ると仲間を見分けやすくなります。最初は「エノコログサ類」と判断できれば十分ですよ。

庭に生えたら雑草なのか

エノコログサは見た目がかわいらしい一方、庭や畑では雑草として扱われることがあります。「猫じゃらしなんだから放っておいてもいいかな」と思う人もいるでしょう。

場所によって扱いが変わる

雑草という言葉は、植物の分類名ではありません。

同じエノコログサでも、道端で季節を感じさせてくれる植物なら気にならない一方、花壇や畑に大量発生すれば邪魔な雑草になります。

つまり「エノコログサだから悪い植物」という話ではなく、生えている場所と人の目的によって雑草になるわけです。

庭の一角に数本だけ生えていて、景観上気にならないなら必ず抜かなければならない植物でもありません。

反対に、翌年増やしたくない場合は種子ができる前に対処したほうが管理しやすくなります。

増やしたくないなら穂の前に抜く

エノコログサは一年草なので、地下茎が何年も生き続けて増殖するタイプとは異なります。

主に種子で次の世代へつながります。

そのため、庭で増やしたくないなら、種子をたくさん落とす前に抜き取ることがポイントです。

まだ小さいうちは株も扱いやすく、穂が成熟してから抜くより作業しやすいでしょう。

すでに穂ができて種子が成熟している場合は、抜くときに周囲へ種を落とさないよう気をつけます。

本格的に庭のイネ科雑草を減らしたい場合は、エノコログサだけを見るのではなく、周囲に生えているメヒシバやオヒシバなども一緒に確認したほうが効率的です。

エノコログサのよくある質問

最後に、エノコログサの名前や特徴、季節について特に疑問になりやすいポイントをまとめます。

エノコログサのよくある質問(FAQ)

Q1. エノコログサと猫じゃらしは違う植物ですか?

A. 基本的には同じ植物です。エノコログサが正式な和名で、「猫じゃらし」は広く使われている通称・俗称です。ふさふさした花穂を猫の前で動かすとじゃれつくことがあるため、猫じゃらしと呼ばれるようになりました。

Q2. 狗尾草は何と読みますか?

A. 日本語では「エノコログサ」と読みます。「狗」は犬、「尾」はしっぽという意味で、子犬の尾のように見えるふさふさした花穂が名前の由来とされています。

Q3. エノコログサは何月ごろに見られますか?

A. 春ごろから発芽・成長し、夏から秋に特徴的な花穂が目立ちます。国立科学博物館では花の時期を7~10月としていますが、地域や気候によって6月ごろから穂が見られることもあります。冬には地上部が枯れる一年草です。

Q4. エノコログサの花はどこにありますか?

A. 猫じゃらしのように見える穂の中に小さな花があります。エノコログサはイネ科なので目立つ花びらはなく、小さな小穂が多数集まって円柱形の花穂を作ります。その周囲に長い剛毛があるため、ブラシのような姿に見えます。

Q5. エノコログサは外来種ですか?

A. 国立科学博物館ではユーラシア大陸原産で、農耕の伝来とともに日本へ入ってきた帰化植物と考えられるとしています。近年侵入した外来植物ではなく、日本では非常に古くから身近に生育してきた植物です。

エノコログサの特徴まとめ

エノコログサは、道端や空き地などで普通に見られるイネ科エノコログサ属の一年草です。

そして、普段私たちが「猫じゃらし」と呼んでいる植物とエノコログサは基本的に同じもの。

猫じゃらしは別種の正式名称ではなく、エノコログサの身近な通称です。

漢字では狗尾草と書き、「エノコログサ」と読みます。

狗は犬を意味し、ふさふさした花穂が子犬の尾に似ていることが名前の由来とされています。

  • エノコログサはイネ科の一年草
  • 猫じゃらしはエノコログサの通称
  • 狗尾草と書いてエノコログサと読む
  • 学名はSetaria viridis
  • 英語ではgreen foxtailと呼ばれる
  • 草丈は一般に20~70cmほど
  • 夏から秋にふさふさした花穂が目立つ
  • 北海道から沖縄まで広く見られる
  • 道端や空き地、畑などに生える
  • 穀物のアワの祖先と考えられている

季節で見ると、春に発芽して成長し、夏から秋に穂が目立ち、冬には地上部が枯れていきます。

ただし、一年草だから翌年は生えないという意味ではありません。種子が土へ落ちれば、次の春以降にまた新しいエノコログサが生えてきます。

また、似た姿のアキノエノコログサやキンエノコロなどもあるので、すべての猫じゃらし状の植物が同じ種類とは限りません。

「ふさふさした円柱形の穂」「細長いイネ科らしい葉」「夏から秋に穂が目立つ」という特徴をまとめて見ると、身近なエノコログサを判断しやすくなります。

いつも何となく「猫じゃらし」と呼んでいた草も、正式名称や由来まで分かるとちょっと面白く見えてきますよ。庭で増えて困っている場合も、まずエノコログサだと分かれば、その生態に合わせた管理へつなげられます。

ABOUT ME
記事URLをコピーしました